11.元寇(げんこう)で、日本が元(げん)軍(ぐん)に苦戦(くせん)したというのはウソ。

元寇(げんこう)と言うのは、鎌倉(かまくら)時代の1274年と1281年に、モンゴル帝国(ていこく)(=元(げん))と高麗(こうらい)が日本に攻(せ)め入ってきたことで、文永の役(ぶんえいのえき)、弘安の役(こうあんのえき)ともいうんだ。

蒙古(もうこ)襲来(しゅうらい)という人もいるよ。

その時の日本の戦(たたか)い方は、一騎(いっき)打ち(=一対一で戦うこと)なので、集団で戦う方法の元軍(ぐん)に苦戦(くせん)したと言われているんだ。

ただ、竹崎季長(たけさき すえなが)絵詞(えことば)には、日本軍は、騎兵(きへい)の集団(しゅうだん)で攻撃(こうげき)するたびに元軍を撃退(げきたい)していたと書かれているんだ。
苦戦しているだけじゃない、ということがわかるね。

ただ、これは後世に加筆(かひつ)(=書き加えられたということ)されたという説(せつ)もあり、また、元寇は艦隊(かんたい)による戦いも多かった事から、この資料(しりょう)だけで、その戦いのすべての状況(じょうきょう)が分かるわけじゃないよ。