古文書ってなに?
-古文書探検隊(たんけんたい)が行く-
古文書とワタシタチ
ここは資料館(しりょうかん)の倉庫(そうこ)。古文書やいろいろ昔のものが入ってるんだ。
こういうところからいろいろなことがわかるんだ。そしてそれが、今の時代や未来(みらい)にも関係(かんけい)してくるんだよ。

ここまで、まずは古文書の基本(きほん)を学んできたね。
古文書を学ぶと、どんなことが分かると思う?

だれがえらかったか!

昔(むかし)の人の生活!

古文書はタイムマシン
ものくごく昔(むかし)のものを今、自分の目で見たり触(さわ)ったりしているよ。そこから何がわかるのかな?

そう、古文書は1300年もの昔のこともよく分かるよね。

書いてある文章(ぶんしょう)から、その文書に関(かか)わった人同士(どうし)の力関係(かんけい)、どんなことをしていたのかなどがわかるよね。

また、書かれた紙や使われた墨(すみ)や顔料(がんりょう)から、人々の生活はどのようなものだったのかもわかるよね。

古文書は昔の事を今に伝(つた)えてくれる、一種(いっしゅ)のタイムマシンなんだ。

古文書から未来(みらい)を知ろう
長野県立歴史館「ティーンズ古文書講座」(写真提供:長野県立歴史館)
昔(むかし)から決まって起きることがなぜなのかとか、こういうことが起きた場合にはこうしないさいとか、そういう話ってきいたことあるでしょ?
古文書はただの記録(きろく)だけじゃない、今に生かせるんだ。

古文書は昔の事を伝えてくれるだけではないんだ。
現代(げんだい)に起きていることの理由がわかったり、裏付(うらづ)けになったりすることもある。

この時期になるとこんな自然現象(しぜんげんしょう)が起きるからその時に備(そな)えてこうした準備(じゅんび)をしておくとか、大地震(おおじしん)が来た時にはこの山の上に登れとか、そういうことがわかったり、なぜそうなるのかのヒントを教えてくれているんだ。

そうやって歴史(れきし)の繰(く)り返しを知ることで、未来(みらい)を考えることもできるよね。

日本人は古文書が読めない!?
長野県立歴史館「ティーンズ古文書講座」(写真提供:長野県立歴史館)
とっても残念(ざんねん)なことだけど、日本人は自分の国のことを知ってる人が少ないって、外国人はいうんだ。
でもこれを見て、昔のことに興味(きょうみ)がわいたらあとは自分で調べられるよね。
外国の人なんかに負けない! いい日本をつくろう!

キミは古文書が読めるかな?
「はい!」と元気よくお返事出来る人は、ホンのわずかだよね。

子どもだけじゃなく、大人を含(ふく)めても、多くの日本人は、古文書が読めないんだ。
それはなぜだろう?

今とは違(ちが)う文字を使っていたり、書き方や表現(ひょうげん)が変(か)わっていたりしてきたからだよね。
ひらがなが漢字から変わって日本独自(どくじ)で出来たように、文字も崩(くず)し方が変わっていったりもするんだ。
こんな風に100年前の文書を読めないのは日本だけなんだよ。ちょっと悲しいね。。。

でも、大丈夫!このサイトをじょうずに使えば、キミも読めるよ!!

このページのまとめ
古文書は

〇タイムマシンだ。当時のことが読み取れる。

〇今にも通じるものがある。

〇その考え方は未来にもつなげていこう。

このページで学んだことのポイントはこれだ!
整理しておくよ。

古文書って、古ぼけた紙じゃなくって、とっても大切なものなんだね。

書いてあることがスラスラ読めたら、もっと楽しそうだよね。

すぐにスラスラ読むのは難(むずか)しいかもしれないけれど、ちょっとしたコツをつかめば、キミにも解読(かいどく)することもできるかもしれないよ。
くわしくは、この後のコーナーで学んでね。